プアーユースこそ本を読め!

お金持ち。いわゆる世間一般的に成功者と言われる方々と読書するという習慣は切っても切れない関係のように思えます。                    ですがビジネス書って高いですよね。1冊平均1500円もするんです。実際私も年間200冊購入していますが半分以上はBokkOffさんのお世話になっております。   このブログは、ビジネス書は読みたいが金額の面がネックになっている。そんなあなたに古本屋で安く買える旬は過ぎたが素晴らしい名著を紹介していくブログです。

自分の頭で考えよう!

こんばんわ!

サノショーです!

 

突然ですが皆様、考えるとは何かを考えたことはありますか!?

書評ブログに目を通すくらいの皆様ですので、当然のことながら本を読まれる方が多いと思うですが、要はその読書によって得た知識を使って『考える』ということができているでしょうか!?

 

恥かしながら私つい先日「もっと考えろ!」と上司にこっぴどく叱られたばかりでございます!

今日ご紹介させて頂くのは

考えるとは何なのか、私と同じ悩みをお持ちのあなたにお届けしたい一冊です! 

 

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 そう。みんな大好き。ちきりんさんでございます。

 

前々からツイッターの方はフォローさせて頂いておりまして、その発想力と文章力にはいつも驚かされておりました。

今回も本書を読ませていただき、これが考えるということかー!と終始脱帽でした。

ちきりんさんは本書前書きの中で

この本が「考えるってつまり何なんだよ?」と思われている方、「何をどう考えればいいのか、誰か教えてくれよ!」と(当時の私のように)感じていらっしゃる方のお役に立てることを心から祈っています。

と述べております。

ちきりんさん!今、私の役に立っております!

ありがとうございました!

以下大変勉強になった章の一部をまとめております。

 

  1. 知識と思考は全くの別物である!
  2. 知識よりもフィルターが大事!
  3. 知識は「思考の棚」に整理しよう!
  4. 感想

 

 1.知識と思考は全くの別物である!

端的に言うと、知識とは「過去に誰かが考えた結果」であり思考は「未来に通用する論理の到達点」と言えます。

思考する時に最も注意すべき点は知識と思考を分離することであると本書の中で述べております。

例えば一つの新しい案を見て検証、思考する場合、良い面(または賛成できる理由)と悪い面(または反対の理由)の両面を列挙し結論を出せる方は「知識と思考を分離し、純粋な思考」ができる方と言えます。

逆に片面のみ列挙して結論を出してしまう方などは、元々の知識(固定概念や既成概念)に引っ張られてバイアスがかかり「知識と思考が分離できない」状態になっています。

後者の何がいけないのかというと、折角新しい情報を得たのにすでに持っている知識と混同していたのでは、新しい思考は生まれません。今持っている知識と新たに得た知識を分離して考えることで、新しい思考が生まれるということです。

 2.知識よりもフィルターが大事!

ここでいうフィルターとは「選択基準」のことです。

あなたがパソコンを買うときの選択基準は何でしょうか?

値段?デザイン?性能?

これらのフィルターでフィルタリングをかけ一つの商品を選択していると思うのですが、今まで三つのフィルターで選んでいる時に自分が思いつきもしなかった「重量」や「薄さ」などのフィルターが出てきた場合、パソコン業界は大きく変わると思いませんか?

これをビジネスの世界では「ゲームのルールを変える」と言います。

従来は価格と性能を競い合うゲームだったのが、ある日突然、デザインを競い合うゲームに変わってしまう状態です。

自らルールを変えることなど考えず今あるルールの中で競争するのも作戦の一つですが、自分たちが得意な分野で勝負できるようにルールを変える工夫をしてこそ、努力が正当に報われる世界に持ち込めるのです。

と言うことは私たちが本当に考えなければいけないこととは、自分の得意なフィルターを考えること、そしてそれを最大限活用する方法であると言えるのではないでしょうか。

3.知識は「思考の棚」に整理しよう!

 ここまでのまとめでは知識と思考について知識よりも思考の方が重要度が高いと思えるようなまとめ方でしたが、もちろん知識も非常に重要です。

最後は思考と知識の適切な関係のまとめです。

本書の中でちきりん氏は「新しく得た知識をもとに考えたこと(=思考)の中に整理して納めていく棚を作っておくことが重要」と言っています。

つまりAという情報(知識)をもとに考えたBという思考があるとします。

そのBという思考の中にCという情報が加わればDという結論が出せる、もしくはEという結論を出すにはFという情報があれば良い。というように自分が知りたい情報や足りない情報を整理できているかどうかと言うことです。

 それができていないと折角の情報も無駄になってしまう可能性があります。

重要なことは知識をそのまま頭の中に保存するのではなく、知識を洞察に繋げることのできる仕組みを作ること、これが考えるということなのです。

4.感想

ここまでロジカルに世の中を見つめているちきりんさんだからこそ、あれほどのハイクオリティなブログを量産できるんだなあと改めて尊敬し直すのと同時に、考えるってそういうことか!と素直に思える素晴らしい本でしたね。

序章と終章だけでもとは確実に取れると思いますので「考えるって何か」を考えている人たちは本書をお読みください。

書籍の方はグラフや図がかなり盛り込まれているのでかなり見やすくなっていますよ!

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう